再生可能エネルギー
発電事業の発展から
投資家の利益拡大へ

東急不動産キャピタル・マネジメント
インフラ企画部

01
事業開発から資産運用まで、
一気通貫で携われる魅力

当社は不動産事業を主力とする一方で、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー発電事業を投資対象とした「事業型私募ファンド」の運用を行っています。その運用を行うのがインフラ企画部です。当部では、大きく「新規ファンドの立ち上げ」と「期中運用」の二つのチームに分かれており、私は期中運用チームで「風力・バイオマス発電」の風力発電事業を中心に携わっています。その仕事内容は、風力発電事業の工事開発の進捗管理から、運用開始後の発電量の分析・管理、さらには事業に関する会計・財務管理まで幅広く、関わる方々も様々です。施工会社やプロジェクトマネージャー、風車メーカーなどの方々と協力して工事を進めつつ、一方で投資家、レンダーの方々に情報を共有し、資金調達を進めるといった、ファンド運用に関連する多角的な業務を一手に担っています。また、風力発電事業における電力供給の期間は、運用開始から約20年と長期に渡っており、その期間中の発電量などを見越した事業計画の策定も行っています。こうした事業開発から資産運用まで一貫して携われるのは、当社ならではの魅力ではないかと思いますね。
加えて、風力発電の事業地は全国各地にあるので、現地での視察も仕事の楽しみの一つです。とある案件では、海岸線沿いに建てられた高さ約90メートルの風車の上部まで登ったことがあります。その時は、初めて見た景色にとても感動しました。

02
世界情勢を見極めながら、
プロジェクトを推進

この仕事の難しさは、世界情勢の影響を受けやすいところにあると痛感しています。以前、担当していた開発中の案件において、複数基ある風車のうちの一部に問題が発生し部材の交換が必要となったことがありました。風車メーカーはヨーロッパの企業であるため、ヨーロッパから再度同じものを取り寄せる必要がありましたが、当時は世界情勢が悪化し、さらにはCOVID-19の影響によるロックダウンや、円安なども進行していました。そのような全く先が見えない状況の中、決められたスケジュール及び予算内で工事を完成させなければならず、各関係者との段取りや調整が非常に大変でした。
中でも、とりわけ苦労したのが製造する部材のための部品調達及び完成した部材の輸送です。通常の場合、サプライヤーからメーカーに部品がすぐに納入されますが、同様に影響を受けており、製造に大幅に遅れが生じました。また、ヨーロッパから、上海経由で日本へ海上輸送を行うところ、ロックダウンの影響でその後のスケジュールの見直しを余儀なくされました。その上、船のチャーターの手配や、それに伴う輸送料の調整にも難航しました。こうした状況の中でも、風車メーカー、施工会社、そして投資家やレンダーの方々などの関係者と密に連絡を取りながら、問題解決に真摯に取り組んだ結果、無事スケジュール通りに事業の運用を開始できた時には、大きな達成感を味わうことができました。この経験は、今でも私の糧になっていると実感しています。

03
再生可能エネルギー業界を
牽引する人材を目指して

今後は、再生可能エネルギー発電事業に関する周辺知識を習得しながら、投資家の利益を最大化できるようなバランスの取れたアセットマネージャーを目指していきたいと考えています。そのために心掛けているのは、投資家、レンダー、施工会社などの方々との円滑な連携です。例えば、レンダーであればローン実行、施工会社であれば完工など、立場によって目的が異なるため、それぞれ優先順位も変わってきます。そのため、それぞれの要望を汲み取り、それを叶えた上でこちらからもお願いをすることで、全体をスムーズに進められるよう意識しています。また、再生可能エネルギー発電事業は、一つの発電所において数百億円の事業規模となることもあるため、投資家やレンダーにとっても重要な投資セクターとなっています。私はアセットマネージャーとして、運用開始後の定期的な稼働率の確認や最適なタイミングでのメンテナンスを通じて事業の運用パフォーマンスを高め、これらの方々に的確な情報を提供し、新たな投資機会の創出に貢献していきたいと考えています。
そして、将来的には、再生可能エネルギー業界の発展に寄与できる人材へと成長していきたいです。現在、当社で行っている案件は陸上風力発電のみですが、昨今の日本では洋上風力発電も本格化しています。風力発電業界のトレンドや、風車メーカーの方々から得られる知見を積み重ねながら、いずれはこうした新しい取り組みにも挑戦していけたらと思います。

1 DAY Schedule
〜1日のスケジュール〜
10:00
始業(フレックスタイム制度を活用)、風力・バイオマスのチームメンバーと、案件の進捗状況を共有
11:00
風車の稼働状況について、O&M会社と打合せ
12:00
昼休憩
13:00
投資家向けの説明資料の作成
15:00
レンダーへの提出に向けた資料作成
16:30
会計データの確認、押印・支払い指図などの対応
18:00
翌日のTo Doを確認
18:30
終業